ベジタリアンフェスティバル

プーケットベジタリアンフェスティバル イベント

ベジタリアンフェスティバル2019

Jui Tui Shrine


プーケットの有名なお祭りの1つ”ベジタリアンフェスティバル”が今年も始まりました。
今では、渋滞するなーとか、お店が閉まるかなーとか思うくらいですが、初めて見た時はあまりにもビックリな光景で…。それはそれば衝撃的なお祭りでした。

お祭りの特徴は、ベジタリアンになる事と、白い服を着る事、爆竹が凄いという事、そして痛々しい姿になった人が街をパレードするというところでしょうか。
その「痛々しい姿」というのが、このお祭りが奇祭だと言われている理由。プーケットで行われる3大祭りのひとつベジタリアンフェスティバル(ギンジェー)をご紹介します。

ベジタリアンフェスティバル=ギンジェー
神が降りている者”マーソン”

毎年旧暦の9月1日(新月)から始まり、 9日9晩続くこの行事。
2019年度の旧暦9月1日は、9月29日となりますが、実際は前夜の28日からスタートし10月7日まで行われます。最後の3日間は一番の盛り上がりをみせるので、フェスティバルを見に来る方は最後を狙って!

※下の方の写真は刺激的なので、苦手な方はご注意下さい。

ギンジェー屋台

タイ語ではこの行事を「ギンジェー」と言い、ギン=食べる ジェー=菜食 の事。
殺生した物を体内には取り入れず、心身を浄化して、体内の毒素を排出することを目的としてこの期間菜食をします。ギンジェーをしている人は一目瞭然、上下白い服を着ています。

中華仏教のお祭りなので、タイ人全員がしている訳ではなく、またルールにのっとって参加出来ない人もいます。私は一度も参加した事はないですが、期間中に1度はプーケットタウンの菜食屋台へ買いに行ってギンジェーを楽しんでいます。

ベジタリアンフェスティバルのルール

この行事に参加するには10の事を守らなければなりません。

  • 身体を清く保つ
  • 台所用品を清潔にし、菜食ではない人とは食器を分け食を共にしない。
  • 白い衣服を着用
  • 肉体・精神共に健全に保つ
  • 肉や魚などを食べない
  • 異性と交わらない
  • 禁酒
  • 喪中は参加してはならない
  • 妊婦は儀式を見てはならない
  • 月経中は参加してはならない

食べ物に関しては、匂いのきついニンキクやネギ、パクチー、また乳製品や酒類、甘すぎる、辛すぎるの味付けまで禁止されています。タイ人の好きな物が禁止されている、まさしく禁欲週間。

全てが肉・魚など使われていない

使ってはいけない食材が沢山ある中、コレもジェーなの?と疑ってしまうほどいつもと同じに見える物ばかり。ウィンナー…これ何で出来てるんだろう、、、。
バターなどの乳製品が使えないので、それらが入っていないパンや、カップラーメンなど、とにかく「齋(ジェー)」と書かれた製品がこの時期沢山売られています。私はサラパオ(肉まん)の椎茸がたっぷり入ったやつを毎年楽しみにしています。

ベジタリアンフェスティバルが奇祭と言われる理由
マーソン

信者の中でも、熱心な信者で神々が身体に降り立った者を「マーソン」といい、そのマーソンは痛みを感じないないのだという。
私達目線からすると、 沢山の串やナイフなど、刺さっていれば刺さっているほど神に近い者と受け取っていい様で。民衆は目の前に神様が現れるので、それはそれは有難がられる訳です。


マーソンは首を横に振っていて、目は飛んでいるし、トランス状態で人間ではない様に見える…。
しかもこれだけ色んな物が刺さっているのにあまり血が出てないのが不思議…。
「神が降り立っているから」としか説明がつかない様な事が目の前でおきているのがこのお祭りです。

さましく針千本

口に色んな物を刺している人が多いですが、中には背中に剣をさしていたり、まさに針千本を皮膚に刺していたり。また夜になると、足場が刃で出来ているハシゴを素足で登ったり、火がついた炭の上を素足で歩いたり。普通の人間だったら出来ないことをマーソンはできてしまいます。

降りてくる神は様々な様で、子供の神が降りて来たマーソンはニコニコしてスキップしていたり。どんな神が降り立ったのか?小指を立ててクネクネ歩いている男性のマーソンもいたりして。神々も十人十色という感じの様です。

支えるのも重い…

タイの人は注射だって嫌いな大人が多いし、ケガしても大げさ!ちょっと風邪を引いたら重症患者の様になります。そんなタイ人たちが舌に棒を刺したって、ほっぺたに串を刺したって動じないんだからやっぱり神が降りているのでしょう。 ずっとハンズアップしているこの状態も地味に辛いような…。

ちなみに、この串たちをとる時も血はほとんど出ず、もし出ても神が宿ったの布でちょっとおさえればすぐに止まるのだそう。開いている穴は意外に小さく、傷跡はほとんど残らないのだとか。

ベジタリアンフェスティバルの起源
皆座って手を合わせる

何がどうなってこのお祭りが始まったのかは興味深いところ。
今から約200年前、プーケットが錫鉱で栄えて出稼ぎにきている中国人労働者が多かった時代のこと。労働者達の為に来ていた中国の歌劇団が病気にかかってしまった。彼らは神に祈りを捧げて、菜食を続けたところたちまち病が完治したというのが起源だと言われています。

これで菜食をする理由は分かるんですが、でもなぜあの串刺しをせねばならないのだろう…という疑問。苦行をする様になった起源や理由はなかなか見つけ出せません…。
とにかくこの行事に参加すると、心身ともに清らかになり、信仰する事で幸運をもたらすとのこと。 

熱心に信仰した先には、神が舞い降りる。また、苦行をする事で神に近づける…。
私には心から理解する事は難しいのですが、目の前で起きているこの光景。信仰というものは本当に興味深いものですね。

ベジタリアンフェスティバルの楽しみ方
爆竹に注意

衝撃的な光景や、ベジタリアンフードを楽しみたい方はプーケットタウン「Jui Tui」神社周辺に行くと、沢山の白装束の方々がいます。盛り上がっているのはプーケットタウン周辺ですが、各場所で行列を見る事はできます。 

爆竹の数が凄いので子供はもちろんですが、写真を夢中で撮っているとかなり危険です。
また斧を振り回す人たちも、いつ手元からスッポ抜けてこっちに飛んで来るかわからないので、私はすぐ逃げます。だって手に汗かいてるでしょう…。

ジェー食品

また人混みや、衝撃的な光景はちょっと…という方は、ベジタリアンフードだけ楽しむのがベスト!スーパーマーケットはもちろん、セブンやファミマでも「ジェー」の物は沢山売っています。ベジタリアンやビーガンの方へのお土産としてもいいですよね。

ベジタリアンフェスティバルに行こう
可愛いモニュメントも作られる

ほっこりする感じのお祭りではなく、かなりインパクトのあるお祭りですので、好き嫌いがハッキリ分かれるイベントかとは思いますが…。 世界のお祭り好きの方には、かなり満足度の高く濃い写真が撮れるのではないかとは思います。

ちなみに来年は暦通りだと2020年は9月16日~25日10月16~25日に開催
東京オリンピック後のイベントはこのベジタリアンフェスティバルですね!是非この期間にプーケットに来て楽しんでみてはいかがでしょうか?


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