ベジタリアンフェスティバル2020スタート!

ベジタリアンフェスティバル2020 イベント

ギンジェーが始まりました!

ベジタリアンフェスティバル2020

プーケットのベジタリアンフェスティバルは、タイ国内の中で最も盛大に盛り上がります。今年はCovid-19の影響で開催されるか否かが議論されていましたが、無事開催となりました!これにより多くの国内観光客もプーケットへ訪れてると見込まれています。昨日始まったばかりの”プーケットベジタリアンフェスティバル2020″ をご紹介!(ベジタリアンフェスティバル=菜食週間=ギンジェー)

ベジタリアンフェスティバル2020

ベジタリアンフェスティバル2020

ベジタリアンフェスティバルとは、東南アジアの華僑が信仰する”九皇大帝”の祭りで、タイだけでなくマレーシアやシンガポールなどなど、各地で開催される祭祀です。中でも圧倒的なパフォーマンスをする”奇祭”としてプーケットのベジタリアンフェスティバルは有名です。毎年旧暦の9月1日(新月)から始まり、 9日9晩続きます。

ベジタリアンフェスティバル2020


今年、2020年度の旧暦9月1日は9月17日なので、17日~25日までお祭りが行われます。ですが、お祭りの前日(16日)には、参加する各中国寺院で”お迎えの儀式”として木の柱を立てる儀式があるので、催し物としては16日から始まっています。

どんな行事?

ベジタリアンフェスティバル2020

どんな行事なの?を簡単にいうとこの17日~25日の期間中、白い服を着ている人はお肉などを食べず菜食をし、ルールを守って清らかな行動をする。というちょっとした修行の様な事をしています。タイ人皆が参加する訳ではないですし、強制される物ではなく自主的な参加。また条件が合わなければ参加する事ができないルールです。

ベジタリアンフェスティバル2020

熱心な人は1ヵ月前位から菜食などを始める人もいる様で、子供のクラスのグループラインにも「菜食週間に菜食する人は教えて下さい」と先生から連絡がきました。成長期なので子供にやらせる家庭はあまり多くは無い様ですが「牛乳だけは飲みます」みたいなソフトに限定する形でやる子供もいる様です。

詳しいルールなどはこちら

お祭り前日(昨日:9月16日)

ベジタリアンフェスティバル2020

“ベジタリアンフェスティバル”の前日(9月16日)日没後から”お迎え”の儀式が始まります。”九皇大帝”や、中国道教最高主宰神とされる”玉皇大帝“が天から降りてきて、行事に参加できる様に高い柱を立ててお迎えをするという儀式です。

ベジタリアンフェスティバル2020

その柱は、立てられる日まで寺院に横たわって置かれています。寺院に来た参拝者達がその木に金箔をペタペタ貼って「神聖なゴールデンポール」となり、お祭り前日に信者達が見守る中マーソン達によって立てられます。お祭り中はその柱がずっと立っていて、イベントが終了した際にその柱は倒されます。

マーソンとは

プーケットベジタリアンフェスティバル
マーソン

この行事で一番インパクトがあり、重要なのが”マーソン”です。マーソンなくしてこのイベントは成り立ちません。神々が人間の身体に降り立った者をマーソンと呼んでいて、痛みを伴う苦行にも耐えられる不思議な存在です。マーソンは誰でもなれる訳ではない様で、神が降り立った後にカラフルな衣装を身にまといます。

プーケットベジタリアンフェスティバル
マーソン

マーソンは目が白目になっていたり、首を振っていたり、人間とはかけ離れた様に見えていたので、神というよりは…大量のお酒か?それともいけないモノ?何か分からないけど、その様なものを体内に取り入れて、トランス状態になっているのだろう…なんて勝手に私は思っていました…昨日までは。だって、私の頭ではそうでなきゃ納得できない様な光景が広がっていたので…

マーソン ~人間の身体に神が~

ベジタリアンフェスティバル2020
マーソン

人間の身体に神が降りる瞬間を見てみたい!!この目で確かめたい!
「信者でない者でも見ても大丈夫だよ」という事を聞いたので、儀式の初日である16日に近くの中華寺院へ行ってきました。ドキドキしながら中の方へ入って行き、端っこで一人見学してきました。

ベジタリアンフェスティバル2020
マーソンになった瞬間


緊張な面持ちでマーソンになる順番を待つ普通の男性。自分の番になると、霊媒師?から身体を一周する様に炎を近づけながらお経の様な物を唱えられます。…すると数分後には突然首を横に振り出して、まるで”動物”の様になり、右へ左で動き出しました。さっきまでの男性とは全然違う姿”マーソン”となり、信者達が待つ所へと向かって行きます。…スゴイ…。もちろんお酒もへんなモノも無しで、圧倒されてしまう光景でした。

こうなると益々好奇心が…マーソンから人間の姿に戻る所も見てみたい…。

ベジタリアンフェスティバル2020
マーソンから人間に戻った瞬間


柱立ての儀式が終わり、動物の様な雄叫びをあげていた激しいマーソン。その後ろに男性が2人立ち、霊媒師が何やら唱えると、ガクっと一瞬気絶した様な状態に。それを男性2人が受け止めます。身体が元に戻った人は、すぐにケロっとしている人もいましたが、ぐったりして動けない人も多数。もうワケが分からない事が目の前で沢山起こります。

やはりマーソンは「神が身体に降り立った者」としかやはり説明がつかないのです…。
(一番下にYouTubeをUPしたので興味のある方はご覧ください)

マーソンと神輿の行列

ベジタリアンフェスティバルといったら、奇祭と言われる理由「マーソンと神輿の行列」が有名です。ただの行列ではなく、マーソンの苦行の一つとして”刀や針”などを頬に刺したまま街を練り歩きます。私達にはとても痛そうに見えるのですが、神が宿っている彼らに痛みはない様です。プーケット内では、18日~各場所でこの行列を見る事ができます。

ベジタリアンフェスティバル2020

頬に刺さる刀などが刺さっていれば刺さっているほど神に近い者と信じられていて、その”マーソン”から幸福を頂こうと、沢山の民衆が行列を見守ります。マーソンから体に触れてもらったり、食べ物を頂いたりしながらずっと手を合わせいる年配の方が道端で見られます。

マーソンの苦行

ベジタリアンフェスティバル2020

自らに課す苦行として、昼間に刀や針、そしてパフォーマンス化した様々なものを頬や身体に突き刺す姿が見られますが、夜にも足場の全てにがついているハシゴを上ったり、釘の橋を渡ったり、火の付いた炭の上を素足で歩く火渡り等の苦行を行います。ゆっくり歩くほど称賛される苦行です。

ベジタリアンフェスティバル2020

今年2020年はCovid-19の影響で刀のハシゴ登りや釘の橋渡りの苦行は行わない。という情報ですが、火渡りは開催される予定でスケジュールも決まっています。この火渡り、終わった後にマーソンの足の裏には火傷も一切負っていないのだとか。

スーパーマーケット

ベジタリアンフェスティバル2020

ギンジェーとも言われているこのお祭り。(ギン=食べる ジェー=菜食 )
この時期になると、”เจ(ジェー) / 齋”と書かれた物が沢山陳列された”菜食コーナー”が出来ています。この黄色い旗と この文字が出てくると「もうそんな時期か~」っと季節を感じる風物詩です。(年中南国なのでイベントで季節を感じます)

ベジタリアンフェスティバル2020


そもそもなぜ齋という字なのだろう?
齋とは…”ものいみ”と読み、神事のために飲食や行動をつつしみ心身を清めるという意味のある漢字だったのです。知りませんでした!!!!… 齋藤さんの見方が神々しく清らかに!レベルアップしました。

ベジタリアンフェスティバル2020

菜食コーナーの中でも印象的なのは、この油揚げを乾燥した様な物。 スーパーマーケットに通年売られてはいるのですが、大きさのラインナップがこれほど揃うのはこのギンジェー時期ならでは。これはお肉の代わりに使う物で、原料は大豆。水でふやかしてから炒めたり、このまま油で揚げたりして使います。食感がお肉っぽいので、菜食お惣菜コーナーにはこれが沢山使われていますよ。

ベジタリアン屋台

ベジタリアンフェスティバル2020

一番盛り上がりをみせる「Jui Tui」という中華仏教の寺院。その周りに毎年沢山の菜食屋台が沢山出るのでそれも楽しみ♪フルーツはもちろんですが、野菜が沢山入ったかき揚げ風の物、野菜春巻きやゴマ団子など。菜食週間は何だか痩せそうな気がしますが、揚げ物が多く並ぶのでそんな事はなさそうです。

ベジタリアンフェスティバル2020

中でもお気に入りがサラパオと呼ばれる肉まん(肉入ってないけど) や、中にあんこが入った揚げ焼き饅頭、蒸したトウモロコシも美味しいな~♪ ちなみにこの”菜食用屋台”を出す人達は、菜食をしなければ販売できないので、強制的に菜食週間になっているそうです。皆さん白いお洋服を着て売られていますよ!

ベジタリアンフェスティバル2020

ベジタリアンフェスティバル2020

まだ始まったばかりですが、無事に開催されたベジタリアンフェスティバル2020。本当は東京オリンピックが終わって、このイベントのハズだったのですが…。とにかくこのイベントが開催された事で、玉皇大帝はプーケットがより良くなる様に計らってくれた事でしょう。

2021年のベジタリアンフェスティバルは暦通りですと10月5日の夜にお迎え儀式、10月6日~14日にお祭りのハズです!! 

ベジタリアンフェスティバル2020 前日の儀式

どんどん引き込まれていく不思議なこのお祭り。まだあと1週間あり、一番盛り上がりを見せるのは最後の3日間です。益々強まる好奇心と食欲と共に、引き続きベジタリアンフェスティバルを楽しみたいと思います。


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