知っている様で知らない狂犬病

プーケット 狂犬病プーケット

野良犬だらけのタイランド

プーケット 狂犬病

先日フィリピンから来日された方が狂犬病を発症されて、残念ながら亡くなってしまったニュース…。プーケットでも狂犬病には恐れなければなりません。そんな知っている様であまりよく知らない狂犬病の事。そしてプーケット旅行や長期滞在に狂犬病の予防接種は必要なのでしょうか?

タイに野良犬が多い理由

プーケット 狂犬病

タイでは宗教上、殺処分(人によっては蟻や蚊だって殺生しない)はしないため、沢山の野良ワンコがいます。公園でお弁当を食べている際に野良犬が寄ってくると、必ずと言っていいほど食べ物を分け与えます。動物を大切に扱うタイ人の優しい人柄です。

道の端にはもちろん、道路の真ん中でだってお犬様は堂々と寝ています。南国だし、エサは貰えるし、処分もされない犬天国~♪首輪を付けた飼い犬も居ますが、特定のお家に餌だけ貰いに行く”通い野良犬”の部類も多い様に思えます。

プーケット 狂犬病

そんな野良犬が多いプーケットで、ソイドッグファウンデーションというボランティア活動をしている施設もあります。野良犬・猫を保護、そして避妊手術や予防接種をした後に元居た場所に戻します。場所により戻せない際は、施設で保護して里親を探したりと殺処分とは無縁なのです。

しかしプーケットにいる野良達が予防接種済の子か否かは、私達には分かりません。ですので、正しい知識をもって動物達と接しないと、万が一があったら大変な事になってしまいます。

狂犬病とは

プーケット 狂犬病

野良犬だけでなく、猫、猿、コウモリなど全ての哺乳類が狂犬病ウィルスに感染する可能性があります。人間への感染源のほとんどが犬が原因の為、犬だけが持っている様なイメージですが、住む地域によってはキツネに引っかかれて狂犬病になるケースもあります。

世界的にも狂犬病を撲滅している国は、日本を含めたごく一部の国だけなのです。日本人にするとあまり身近に危険を感じる病気ではありませんが、世界的では毎年5万人以上が死亡する怖い病気です。

狂犬病が感染する原因

ナイハーンビーチで子供と犬

ウイルスは感染動物の唾液に含まれます。動物に噛まれると危険!という事はなんとなく予想はつきますが、傷口や口、眼などの粘膜を舐められたり、爪で引っかかれたりしてもウィルスに感染する可能性があります。

例えば海外旅行中に可愛い子犬が居たとして…(見た目では分かりませんが狂犬病ウィルスに感染している)  可愛いから触ってみると、人懐っこく甘噛みしてきたり、ジャレているうちにひっかかれたり。でも小さい傷だし大丈夫でしょう!たったコレだけで狂犬病ウィルスに感染する事となるかもしれません。

狂犬病を発症すると99%死亡

プーケット空港付近

(上記の続き) 子犬と触れ合った後、日本へ帰国。傷も大した事が無いので、そのまま何もせず放っておきました。10日後、噛んだ子犬が狂犬病で死亡しましたが、帰国しているのでそんな事は知りません。

そして子犬と戯れた事も忘れた頃(いつか分かりません)、急に調子が悪くなり”狂犬病”が発症…なんて事となるかもしれません。 …し、発症しないかもしれません!傷を放置した場合には”運”が勝負となります。

万が一狂犬病が発症してしまえば、もう治療する方法がありません。…極端に水を恐れるようになったり(恐水病)、異常な興奮、幻覚、麻痺や痙攣がおき、呼吸不全等。発症してから平均18日以内に死亡してしまいます。とにかく発症後は手の打ちようがないのです。

狂犬病感染者?検査はできない

プーケット病院

子犬に噛まれて帰国して10日。ニュースで狂犬病の本当の怖さを知り、怖くなって病院へ…。「先生、私 狂犬病に感染しているでしょうか?」と相談しても、狂犬病はウイルス感染しているかどうか検査する方法はありません。10日前に病院に行かなかった事を恨むか、発症しない事を願うしかありません。

感染していても発症するまで、自分が狂犬病なのか分からないという恐怖…。という事は、もう噛まれない様にするか、噛まれた後に適切な対処をするしかないのです!放って置くというのは一番怖い行動です。

噛まれたらどうしたらいいの?

プーケット水

子犬に触れ合って小さな傷が出来たら、放っておかずにすぐ傷口を流水で洗う消毒する・病院へ行く。これだけで発症を防ぐことが出来ます!

プーケットでは日本と違って水道がすぐに見つからないかもしれません。ただガソリンスタンドがあればガスを入れなくてもトイレを自由に利用できます。またコンビニは沢山あるので、お水と消毒液を買って出来るだけの応急処置をして下さい。

プーケット 狂犬病

そして可能な限り早めに病院へ(すごく焦る必要はありませんが24時間以内) ドクターの診断により、適切なワクチン・部分・時期に注射をすれば、感染している犬に噛まれても発症はほぼないでしょう。

また、事前に狂犬病の予防接種をしてあったとしても、当日に病院に行かなければなりません。予防接種を打っているから大丈夫。ではなく、予防接種した手帳などを持って24時間以内に病院へ行く必要があります。

狂犬病を発症した犬の症状

プーケット 狂犬病

狂犬病が発症した犬は、口のまわりによだれや泡がついていたり、吠える声が異常に興奮していたり、頻繁に物を噛んだりするなど、攻撃的な行動をとる症状。そして麻痺が拡がり歩行困難でジーっとしている症状の2通りの様です。

ですので、やけに興奮している犬には近づいてはいけないし、大人しいからといって安易に触ってしまう事もリスクがあるという事ですね。もう全ての動物を疑った方が無難だという事です。

タイでの狂犬病

プーケット 狂犬病

タイ国内で狂犬病が原因で亡くなる人の数は、アジアの中では少ない方。ソイドッグファウンデーョンの活動をはじめ、地域で無料のワクチン接種キャンペーンをやるなど、タイ国内で狂犬病0を目指していますが、年間数人が狂犬病により亡くなっている方がいます。

また、亡くなっている40%は15歳未満の子供という悲しい事実。子供は気にせずに放っておいたり、犬に噛まれたりした事を怒られると思って隠す傾向にある様です。旅行中は特に、子供の行動には注意しないといけませんね。

プーケットで気を付けるのは犬だけではない

プーケット 狂犬病

野良犬や野良猫に気を付かなければならないのはもちろんですが、プーケットでは猿にも気を付けて頂きたいのです。ビッグブッダやモンキーヒル、ランヒルなど、観光名所に沢山の野猿がいます。

ピピ島にはモンキービーチという観光名所があり、上陸する場合はかなり注意が必要!人間の子供に攻撃する猿が多いので、お子様連れで行く場合には上陸可能でも船上から見学するのが無難です。(引っかかれて、ツアー後に病院に行かれた人も…)

そしてプーケットではコウモリもよく見られます。コウモリの住処になっている所は糞が落ちています。万が一コウモリが落ちていたりしても絶対触ってはいけません!(稀ですが生きている小さいコウモリが落ちているのを見た事があります。)

狂犬病感染を予防する方法~予防接種~

プーケット 狂犬病

移住当時1歳半の我が子は、動物を不意に触ろうとする事もあるだろうと、タイに来る前に日本で狂犬病の予防接種をしてきました。でも…予防接種は1万8千円×3回っと高級お注射!家族全員…と最初は思っていたけど子供のみという事で…

しかも狂犬病予防接種が出来る病院が少なく、離れた病院へ打ちに行きました。1歳すぎだったので、他の予防接種も色々打たなければならない時期でした。その頃にさせた注射の数ったら…凄い本数。

狂犬病予防接種の効果は約2年。3回目の予防接種から1年後に1回追加接種で5年の効果だそう。子供に予防接種をさせたのに、していない私が噛まれるなんて…そんなバカな~!

日本で狂犬病予防接種をしてくると…?

プーケット 狂犬病
  • + 噛まれた後の注射は当日と3日後の2回で終了
  • + 免疫グロブリンの接種が不要(高価&入手できない地域や国もある)
  • + 何だか安心
  • - 日本での狂犬病予防接種は高価
  • - 日本での狂犬病予防接種を打てる病院は限られている
  • ※ 予防接種をしても、噛まれた現地で注射は必要です

予防接種をしないと…?

プーケット 狂犬病
  • - 噛まれた後の注射は当日と3日、7日、14後、28日後の5回打つ
  • - 咬傷の部位、深さにより免疫グロブリンの接種が必要(高価&入手できない地域や国もある)
  • - 何だか不安
  • + 噛まれなければ注射も費用も負担はない
  • + 海外旅行保険が適応する (緊急搬送して隣国で注射とかは別)

予防接種は必要だろうか?

プーケット 狂犬病

数日間の旅行に、噛まれるかどうか分からないのに高級な予防接種はするべきだろうか…?予防するには予防接種が一番有効なので、動物に触る予定があったり、免疫グロブリンの入手困難な地域へ行くならば接種するべきだと思います。

ただ、プーケットでは免疫グロブリンの接種も可能ですし、日本語の通訳さんがいる病院もあります。海外旅行保険に入っていれば費用の心配もないので、噛まれてしまった後に適切に対応が出来るならば大丈夫かなとも思います。

狂犬病にかからない予防法

プーケット 狂犬病
  • (自己判断で事前に予防接種)
  • かわいくても野生動物には触らない
  • 子供には「動物に噛まれたりひっかかれたりしたら必ず教える事」と約束する
  • もし動物が原因の傷が出来たら、応急処置(洗浄・消毒)をして24時間以内に必ず病院へ行く

動物可愛いからね~

プーケット 狂犬病

しっかりと距離を保って可愛い動物を観察するのが一番いい方法かと思いますが、旅にはアクシデントはつきもの。特に子供がいると「今~?」っというタイミングで!正しい知識で万が一の際も冷静、適切に対応できますように!ご参考になれば幸いです。

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